管理釣り場でのトラウト釣りといえば、基本はスプーンでの巻きや、クランク・ミノーなどでの釣りになりますがこれらの釣りは経験の少ない初心者さんには難しいところ・・・そこで今回は、初心者さんでも絶対に釣れる救世主的なルアーを紹介していきたいと思います。やっぱり釣れる事を実感できないと、楽しいエリアトラウトフィッシングも楽しく無いですからね。
ご覧いただく前に注意して頂きたい事が1つだけあります。今回紹介するルアーは管理釣り場さんによっては禁止ルアーにされている場合があります。(つまりそれだけ釣れるって事です・・・)
必ず釣行前に確認していただいて、禁止されているルアーは使用しないように注意してください。
『Xスティック』は金属の芯棒にプラスチックをまとわせた形状で、一見すると釣れるのか不安になる見た目ですが、何故か釣れるルアーとして人気のあるルアーです。
元々はハンドメイドで製作され、メーカーのHPや一部の管理釣り場のみで販売されていましたが、その後、工場で量産したモデルが多くの釣具屋さんに並ぶようになりました。
扱い方は簡単で、ルアーの角度が45°を維持するようにゆっくりと巻いてくるだけ。
これだけで釣れてしまうので初心者でも必ず釣れるルアーとしてお店さんでもおすすめする定番のルアーになっています。
管理釣り場で使用する際の注意点としては、最初からついている赤い針が禁止されている場所があると言う点です。
その際は他の色の針に交換しないと使うことは出来ませんので注意して下さい。
『ぐるぐるX』はその名の通り、ボディ全体が回転して左右にダートして泳ぐ奇妙な板状のスプーンです。扱い方は簡単で、投げて着水したらロッドを立て気味にしてゆっくりと巻いてくるだけ。巻く速度は1秒間に1回転ぐらいがベストと言われていますが、もっとゆっくり(2~3秒に1回転ぐらい)でも全然釣れますので巻速度に変化をつけるのもおすすめです。
アクションは名前の通り、本体がぐるぐると回転しながら時折左右にダートしてきます。本体が回転するので裏表が入れ替わる明滅効果も期待出来ますので、アピールを重視するのであれば、カラーを選ぶ際に裏表で色の違う物を選ぶのがおすすめです。
『ぐるぐるX』はハイアピールなルアーのため、ものすごく釣れる反面で、魚が飽きてしまってスレてしまう可能性を秘めています。そのため、使用する際には使い続けるのではなくて、数投したら少し時間を開けてから再度使うようにするのがおすすめです。
使用禁止になっている管理釣り場はあまり見かけませんが、釣行前の釣り場のレギュレーションチェックは忘れずに。
『セニョールトルネード』は針金にビーズという奇妙な見た目からは想像ができないほど、魚が釣れる不思議なルアーです。
『セニョールトルネード』は針金にビーズが通っている形状で、使用する前に、付属のゴムパイプや、自分の指に巻き付けてトルネード上にして、形を整えてから使用します。後は投げてロッドを少し縦気味にしてゆっくりと巻いてくるだけ、反応があったらしっかりとロッドで合わせて入れてあげるのがコツです。(魚がかかると針金部分が伸びるのでしっかりと合わせを入れないとバレてしまいます)
アクションはスイベルフックの付いている先頭部分を中心にして本体がくるくると回転をしてきますが、この回転時に出る独特な波動が魚に効くといわれています。
『セニョールトルネード』も使用禁止になっている管理釣り場はあまり見かけませんが、釣行前には釣り場のレギュレーションチェックを忘れずに。
エリアトラウトにおいて釣れるメソッドとして定着している縦釣りの元祖のルアーが『バベル』です。
縦釣りとは、従来のルアーの巻いて釣る横の動きに対して、ルアーが沈んで行く際の縦の動きで魚にアピールする釣りになります。
元々は養魚場などで巻かれるペレット(餌)が沈んでいく際にトラウトが反応する習性を利用した物で、使用するルアーも、形状をペレットに似せてサイズを小さくし、沈む際もゆっくりと沈むようなデザインがされています。
『バベル』の発祥の地は群馬県にある「宮城アングラーズヴィレッジ」になります。考案者はスタッフの山ちゃんで、冬のトラウトシーズンであれば、お願いすればバベルの使い方を教えてくれるので初めての方にはおすすめです。(バベルはその場で買えるので用意しなくても大丈夫です)
『バベル』はルアーが沈んで底に付くまでの間に魚が喰ってきますので、基本的な使い方は投げてから底につくまで沈め、その後はロッドを立ててルアーを浮かせて、再び底に沈める作業の繰り返しになります。他にも投げた後にゆっくりと巻いてくる「巻きバベル」という釣り方もあります。
上記のように、「バベル」はシリーズとして多くの商品が存在しますが、使用者も多くもっとも定評のある商品は「バベルZERO ウエイトチューン」になります。
管理釣り場で使用する際『バベル』はレギュレーションに引っかかる可能性の高いルアーになります。一つは針の位置がライン側にくるフロントフック。もう一点はルアー自体の大きさの問題です。前者は針の位置の変える事で対応できますが、後者の大きさについては対応できませんので使用は諦めるしかありません。
↓の画像で上のオレンジがフロントフック。下のグリーンがリアフックになります。
『アラベスク』『デカベスク』はジグヘッドに毛糸の素材巻き付けたフライフィッシング発祥のルアーです。
エリアトラウトで使用されるルアーの中で、素材に毛糸や鳥の羽などを用いた物を「フェザージグ」と言います。元々はフライフィッシングの毛鉤や疑似餌と呼ばれる物で、エリアトラウトでも使えるように針に重りがついたジグヘッドを使用することでルアー自体に重さを乗せて、ロッドでキャストし易いように設計がされています。
『アラベスク』や『デカベスク』は毛鉤の中でも、魚卵に似せたエッグフライと呼ばれる毛鉤になります。使い方は簡単で投げて沈めて放置するだけ。本当にコレだけで釣れてしまうので初心者用のルアーとして人気が高い商品です。
釣り場さんによっては初心者のみ使用OKと言った場所もありますが、『アラベスク』を含むフェザージグは使用禁止になっている釣り場さんが多くあります。そのため、釣行前に使用できるかどうかチェックすることをおすすめします。
フェザージグを使用する際の注意点として、アラベスクのような小さいサイズのフェザージグは魚に飲み込まれやすいルアーになります。無理に外そうとすると魚にダメージを与えることになり、そのままリリースしても死んでしまう魚がほとんどですので、飲み込まれた際には無理に外さずにお持ち帰りして食べてあげる事をおすすめします。
『ラビットリーチ』はラビットファー(ウサギ毛)を搭載したフェザージグです。
『ラビットリーチ』はヴァンフックが発売しているフェザージグシリーズ『リーチ』の中の一つで、他には通常のフェザーを使用したモデルや、天然アワビを貼り付けたモデル。レザーを使用したモデルなどがあります。
ラビットフェザーの特徴は水の中で僅かな水流でゆらゆらと艶めかしく動く点にあり、『ラビットリーチ』では本体重量も2.0gあるため、遠くに飛ばして沖の魚を狙うことも可能です。
基本的な使い方は、投げて着水後に一定速度で巻いてくるだけ。底に沈めてからハンドルを1回転して少し放置、その後再びハンドルを1回転させることで、底の部分をうさぎが跳ねるようにぴょんぴょんとジャンプさせて巻いてくるのもおすすめです。
釣り場さんによっては初心者のみ使用OKと言った場所もありますが、フェザージグは使用禁止になっている釣り場さんが多くありますので、釣行前に使用できるかどうかチェックすることをおすすめします。
ハンドメイドの削り出しで人気の高い水牛の角で作られたスプーンを樹脂素材で再現したルアーが『カランバ』になります。
一般的な金属製のスプーンとは異なり『カランバ』は樹脂素材で作られているため、大きさの割に軽く、浮き上がり安いが沈みにくいため、水面近くをデッドスローで引いてくることが可能です。
基本的な使い方は、投げて着水後に少し沈めてから、リールのハンドルを2~3秒に1回転ぐらいの回転速度でゆっくりと引いてくるだけです。注意点としては着水後すぐに巻き始めると『カランバ』自体が水面に出てきてしまいますので、着水後は少し沈めてあげてから巻き始めるのがポイントです。
『カランバ』はほとんどの管理釣り場で使用可能なルアーです。
『シェルスプーン』は天然の貝を素材にして作られたハンドメイドのスプーンです。
釣りにおいてはあの独特な輝きや光沢は魚の捕食スイッチを入れると言われ、昔からスプーンやルアーの素材として貝をそのまま用いたり、薄切りにしたプレートを貼り付けて使用するなど、様々な釣りにおいて貝を用いたルアーが珍重されてきました。
貝と行ってもいろいそな種類がり、代表的な物だと「夜光貝」「白蝶貝」「黒蝶貝」、そしてもっとも一般的な「アワビ」に関しては、「台湾アワビ」「カリフォルニアアワビ」のように採れる産地事に異なるため、種類数はかなりの物になります。
貝自体は天然の物になるため、出来てくるスプーンは同じ物は無いと言われています。また、質の良い素材は入手出来なければ作ることは出来ないため、一般的なルアーに比べ高価な物が多く、また、在庫も少ないため入手し難い状況でもあります。
高価と言ってもスプーンであれば1,000円代の物も多く出回っているので、釣具屋さんなどで見かけて気にいった色合いのものがあったら購入してみてもいいかと思います。
『ダートマジック』はトリッキーな動きで鱒を狂わせるボトム専用ルアーです。
ヘッド部分が鉛、ボディ部分は樹脂で出来ているハイブリッドなルアーが『ダートマジック』になります。
基本的な使い方は、『ダートマジック』を投げた後にそのまま底まで沈め、あとは強めに連続してトゥイッチ(ロッドを手前に振って、同時にリールを巻く)を入れるだけです。
水の中でどういった動きをしているのかについては動画を見て頂くとわかりますが、今までのルアーでは出すことが出来ないような立体的で不規則な動きで鱒を翻弄して、狂ったように追い回してくるのがわかります。
ザクトクラフト 『バズボールII』サイズ:17mm 重さ:1.3g価格:1,100円(税込1,210円)
リプライ 『エー・ヤック』25mm 1.3g価格:税込1,540円
リプライ 『アット・ヤック』24mm 1.3g価格:税込1,540円
リプライ 『ズーツーヤック』22mm 1.0g価格:税込1,430円
トップウォータープラグは水面に浮くルアー(プラグ)の総称になり、「ポッパー」「ダーター」「スイッシャー」などアクションの違いによって色々な種類があります。
トップウォータープラグはロッドを煽ってアクションを入れることで、水しぶきや音を発生させ、逃げ惑う小魚を模して魚にアピールを行いますが、エリアトラウトの場合には、小魚というよりもペレット餌を模して使用される場合が多くあります。
エリアトラウトの対象魚であるニジマスは、その飼育過程や釣り場で与えられる餌が水面に浮くタイプのペレット餌を与えられるため、結果として水面に浮いている物に反応を示す場合が多くあります。
エリアトラウトで実績の高いルアーが『ズーツーヤック』(リプライ)になります。使い方としてはロッドでアクションを入れて、音と水しぶきを出してアピール。アピールを連続でだしたり、アピール後に何もしないで喰わせの間を作ってあげたりします。活性が高い時にはアクションも何も入れずにただ放置しているだけでも釣れてしまう場合もあります。
今回はエリアトラウトで使用できる反則的に釣れるルアーについてまとめてみました。
どれも釣れると話題になった物で、結果として管理釣り場さんによっては使用禁止になってしまっている物も含まれていますので、使用する際には事前に管理釣り場のレギュレーション(ルール)の確認や、窓口で料金を払う前にスタッフさんに聞いてみるなど、使用できるかどうかの確認は忘れずに行うようにして下さい。
釣人によってはこういったルアーは邪道だと言う方もいますが、エリアトラウトを始めたばかりの初心者さんにはまず魚が釣れる楽しみや、魚が喰ったあとの駆け引きなどエリアトラウトのおもしろさを体験して頂く事が重要かと思います。
まずはこういった反則的なルアーで魚とのやり取りを経験して、次のステップとしてスプーンでの巻の釣りを勉強して行って頂ければいいと思います。
この記事が参考になれば幸いです。
↑自分が実際にタックルボックス内に入れている反則系ルアーです。 Xスティックの入ったケースは同釣した初心者さん用で、その他の小型プラグや縦釣りルアーは普段でも使用しています。
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