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【はじめに】

『管理釣り場』とは民間のレジャー施設です、各釣り場に設けられたルールはもちろん、マナーを守って楽しみましょう。

 ・ゴミやタバコは指定の場所へ
 ・周囲の人への迷惑になるようなことはやめましょう
 ・釣り場のルール(レギュレーション)をしっかり把握し守りましょう
 ・魚の取り扱いにはよく注意し、魚に優しい釣りを心がけましょう

<管理釣り場初心者の方はまず↓こちら↓の動画をチェック!!>
『はじめてのエリアトラウト~管理釣り場でのマナーってどんなの??~』

この記事の目次だよ・///

~せっかく書いたんで最後まで読んでください~

まえがき

全国のカンツラーさん「たびっす・///」※旅鱒の挨拶です、覚えてください

今回はいつもとは少し違う内容『管理釣り場での魚の取り扱い』について解説してみたいと思います。

 

管理釣り場の釣りを趣味にされている方々にとっては当たり前の内容になりますが、ここ数年管理釣り場の注目度は非常に上がっていて、これから管理釣り場の釣りを始めようとしている方も多いのではないでしょうか?

日本全国に様々ある管理釣り場では各自のルール(レギュレーションやマナー)があり、そのルールには運営上の理由により設定されています。

特に今回ご紹介する『魚の取り扱い』は細かなルールは違えど大枠として魚を大切に扱ってもらいたいという部分からルール化されています。

 

今回は私の運営する管理釣り場『TABIMASU BASE~yanagisawa~』にて実際に起こったことをベースに

・魚が亡くなってしまう原因

・注意すべき魚の取り扱い

を皆様にお伝えできればと考えています

 

管理釣り場でせっかく釣れた魚。記念にスマートフォンのカメラで撮影して、SNSにあげる。管理釣り場の釣りが好きな方であれば誰でもありますよね。

ただ、そんな写真に写った魚の扱いについてSNS等で度々話題に上がる事がありますが、管理釣り場での共通した認識『魚を大事に扱う』を持っているか持っていないのかで大きく変わる事かと思います。

大半は知らず知らずにSNSに投稿してしまう➡多くのご指摘がある➡次から気を付ける

そんな流れになるかと思いますが、SNSでのご指摘が原因で「もう管理釣り場行くのやーめた!」となる方もいるかもしれません。

管理釣り場を運営している手前、そんなことは非常に寂しいと思ってしまいます。

当釣り場ではコンパクトにご説明していますが、当然説明が長くなるとうんざりすることもあるでしょう、というわけで今回のように動画やブログで発信、お伝えしていければと思っています。

 

この記事が明日の楽しい管釣りライフに繋がることを願って・・・

管理釣り場の魚が亡くなってしまう原因

さて、一番最初にお伝えしたいのがダークな内容になってしまう事を許して頂きたい・・・

ただこの項目を無視してしまうと後の魚の取り扱いが残念ながら作業的になってしまいます。

 

これはあくまで旅鱒チャンネルの活動の中で得た知識と実際に釣り場を運営して経験した内容を総合してお伝えしていますので、専門知識等ではございません。

魚と会話ができればドクター旅鱒として真実をお伝えすることができるのですが・・・・それはムリなのでイメージ&感覚の話でお伝えします。

酸欠

人も魚も生きていく中で酸素が重要ですね、亡くなっていく魚の大半はこれが原因のように思います。

飼育時の酸欠は釣り場の管理上の問題になりますが、釣り人の起こしてしまう酸欠も実際にあるかと思います。

例えば・・・

大きな魚を釣り上げる

これは大きい魚が酸欠を起こしやすいという話ではなく、大きな魚ほど釣りあげるのに時間がかかります、時間がかかる体感をイメージしていただくとわかりやすく、釣り人側は腕が疲れます(無酸素運動)

魚は全身が疲れます(有酸素運動)※ダイエットの話ではありません

あなたが10分間全力疾走できたとして、走り終えたあなたはどんな感じですか?

元気にもう10分走りますか?はたまた歩きながら疲れを取りますか?もしくはひっくり返ってゼ~ハ~しますか?

こんなイメージが大切です。

魚を水から上げる

いわずもがな水から上げるのは酸欠に繋がります、魚は水に溶けだした酸素を吸収しているので水から上げるというのは人間でいう所の逆パターンです。皆さんは水中や宇宙で何分生きられますか?

私は1分も持ちません・・・((笑))

また、長い時間酸欠状態にしてしまうと回復できるかどうかもわかりません、魚とはいえ生き死にを意識していただくと自ずと水から上げる行為などは控えていただけると思います。

釣りをしてて怪我をした魚を釣り上げたことはありませんか?実際は大したことがないような怪我も魚にとっては結構大変な事です。

なぜ魚が怪我をするか、例えば『鳥につつかれる』『魚同士のぶつかり合い』『狭い空間での飼育』これらは結構ありそうです。特に鳥につつかれるは運営側としてはやっかいものです。

では釣りを楽しんでいる人が怪我をさせてしまう事例もご紹介します。

ベタベタと触る&抜き上げや地面置き

怪我という表現が適当かはわかりませんが、魚の表面にヌメリがあるのはご存じですか?人によってはヌメリが嫌で触りたくないって方もいませんか?それ、ある意味正解です。

魚のヌメリは体表を守っている物質(らしい)で、このヌメリが取れるとその部分からカビが生えます。

人の手で触ってしまったり、地面に置く等の行為によって魚の体表をこすってしまいます。

それによりヌメリが取れカビが生え、魚は弱ってしまいます、たまに弱った魚が白いふわふわに包まれているのを見ませんか?それがカビ(らしい)です。

ルアー飲まれる

これは釣りを趣味にされている皆さんはよくお分かりかと思います。

飲まれたからダメではなく、エラへの傷が主な原因かと思います、もし魚を釣り上げて血を出させてしまった場合、ほぼほぼエラからの出血です。その場合は管理者に相談するなどして持ち帰っておいしく頂きましょう。

人に例えるなら・・・いや、やめときましょう。

 

 

主な原因を並べてみましたがいかがでしょうか?

なるほどと思う方、そんなこと知ってるよと思う方、それは違うんじゃないかと思う方、様々おられることと思います。

今回並べた原因は先にも書きましたが様々な教えや実際の体験を元にしておりますので学術的にどうかと言われれば間違いもあるかもしれません。

ただ、今回の記事で大切なことは次にお伝えする『魚の取り扱い』になります。

考えられる原因を知識として持って頂けると、ただ取り扱いに気を付けるではなく、意味を持って取り扱いに気を付けることにつながるのではないかと考えています。

 

↓養魚場様との対談動画です↓

結構参考になりますよ・///

お客様がご注意頂く魚の取り扱い

さて、ここからは上記に書いた原因に対して我々カンツラーがどのように魚を扱い、しっかりと保全を意識した行いができるのかを考えていきたいと思います。

基本的には私の運営する『TABIMASU BASE~yanagisawa~』にて皆さんにお願いをしている内容がベースとなりますのでご了承ください。

1.使用ルアーについて

使用できるルアーは各管理釣り場で異なります、これは当然運営者の考えに基づいて作られるルールとなります。

ただ、共通で言えることは『シングル・バーブレス』いわゆるカエシのついていないシングルフックを使用することはどこの管理釣り場も共通となります。

なぜカエシはダメなの?なぜトレブル(トリプル)フックはダメなの?

どちらも共通で言えるのは魚へのダメージを減らすことに繋がる事だからです。

例えばカエシ付きはスムーズに針が外せません、無用に魚に傷を与えてしまう可能性があります、更に魚だけでなく不特定多数の釣り人が集まる管理釣り場です、キャストしたカエシ針が万が一にも人に刺さったら?

楽しむために来ている釣り場から病院直行なんでつらすぎますね。

トレブル(トリプル)フックにおいても全く同じ理由が考えられます、針の構造上口に刺さった針の残り2つ部分が不要な箇所へ刺さるかもしれません、また刺さりの良いトレブル(トリプル)フックは不用意にスレ掛かりをしてしまう可能性もあります。

時折いくつかの釣り場で記載のある『ひっかけ釣り禁止』という文言を見たことがあるのではないでしょうか?

そのひっかけ釣りがまさにスレを狙った釣り方に繋がるからです。

2.ランディングについて

楽しい釣りの1番エキサイトするシーン、ランディングにも気を付けたい点がいくつかありますね!

まずは使用するネットの素材、こちらもどこの管理釣り場でも共通になりつつありますが『ラバー(コーティング)ネット』が基本となっております、ネット素材は様々でナイロン素材もあれば綿糸素材もあったりと多種多様ですが、

管理釣り場は素材の柔らかいシリコンラバーを用いたネットが必須ですね。

ランディング時に魚が暴れたりすることが多く、体表に傷をつける原因にもなりますので、管理釣り場の釣りをこれから楽しむ方は必須で購入をオススメします。

 

↓ランディングの基本動画↓

3.リリースについて

今回のテーマになっている『魚の取り扱い』の中心にあるのがこちらのリリースになるのではないでしょうか。

先に書いた魚が亡くなってしまう原因に対して対策を考えるとこのリリースの重要性が自ずと想像することができると思います。

基本的にはしっかりとリリースアイテムを使用することは絶対に守ってほしい部分

・エリアトラウト専用設計のリリーサー

・渓流釣でおなじみフォーセップ

・手頃に買えるプライヤー(ラジオペンチ含む)

直接魚に触らない理由をお読み頂いたみなさんであれば理由は必要ありませんね!

 

↓リリーサーについての解説動画↓

 

一点注意事項があるとすれば、魚の放し方です。

原因部分で記載しましたランディングに時間を要した魚は非常に疲れておりますし、ネットインした後もしばらくはパニック状態です。

さっと外してさっと放つ、通常ならばそれも良いと思いますが、時間をかけた魚はしっかりと相応に時間をかけて落ち着かせる、そして自らが泳ぎだしてからリリース。

私個人はそのように行っています。

通常ポンドは酸素が豊富ですのでネットの中でゆらゆらさせるだけでも落ち着いてきます、無理にネットをひっくり返したりすると疲れ切った魚は逆さまになってしまうこともあります。

 

人も魚も疲れ切ったら休憩が必要です、そんな風に思うように心がけましょう。

 

↓リリースについての解説動画↓

4.釣り方について

ここでは通常、多く釣るための釣り方やテクニックを期待されるかもしれませんが、そうではなく魚に優しい釣り方を考察していきたいと思います。

動画などでよく私が言いますが、初心者の方でも『釣れる方法』はしっかりお調べになっておられますので、お上手な方が多いと感じています。

今一歩踏み込むと『ただ釣れる』に加えどうすれば『魚に優しく釣れる』のか、そこのところに着目してみたい。

 

釣られる魚にとって危険なのは原因部分でもお話した通りやはり『飲まれる』危険性です。

すぐに外せてエラに傷をつけなければ・・・と思う所ですが、そもそも飲まれる原因は『合わせられていない』が主だと思っています。

例えばトーナメントシーンで飲まれるということはほとんどないのではないでしょうか?それは個々の実力もあるかもしれませんが一番大きな要因は『合わせられている』ことだと思います。

具体的にはしっかり巻いて、しっかり合わせることにより軽減できます。

特にトーナメントシーンにおいてはほぼ『巻き合わせ』ですよね!しっかり巻いてるルアーであれば飲まれる心配はほとんどありません。

 

これは何もトーナメントシーンだけにとどまらず、様々なシチュエーションでも同様です。

例えばフロントフックの縦ルアー、魚が違和感なく食いに来るフェザージグにおいても釣り方は違えど再現性は可能だと思っています。

常に巻いて常に巻き合わせというわけにはいかないとは思いますが『ルアーからロッドの先までのライン(糸)をたるませない』たったこれだけの事でかなり飲まれる確率は減ります。

たるみを抑えることによって魚のアタリを手元に感じることができるようになります、それ専用に感度の高い(少し固めの)ロッドを使用するというのも有効です、使うルアーに応じてロッドを変えている方も珍しくはありませんね。

 

このようにどんなルアーも使う人が何を意識するかで管理釣り場のマナーや魚を大切に扱うことは非常に良くなるのではないかと考えています。

 

↓フェザージグの実釣動画↓

あとがき

さて、今回の記事はいかがだったでしょうか。

文章でお伝えするというのは難しいですね!うまく伝わるとうれしいですが・・・

 

いろいろと細かい内容となりましたが管理釣り場の運営側としては『魚も従業員』ということ。

我々釣り人を楽しませているのはその釣り場ではなく、はたまたオーナーだけでもなく、『魚』なんですよね。

持ち帰り可能だとしても、釣った魚全て持ち帰るわけではありませんよね?リリースが伴うならばそれ相応に意識して頂きたいわけです。

 

ただ、誰しもうっかりや知らず知らずに傷つけてしまうなんてこともありますし、それによって1発退場!!なんてこともありません((笑))

今回のような記事も見ない人も多いと思いますので、縁あってこの記事をお読み頂いた皆様には是非とも『魚に優しい釣り人』を意識していただけると嬉しいです。

 

  • また、今回の内容は『TABIMASU BASE~yanagisawa~』をベースに語っておりますので、各管理釣り場では違う見解もある事かと思います。

管理釣り場は文字通り『管理された釣り場』です、しっかりと訪問した釣り場のルールを確認、理解して楽しんでください。

間違っても「あそこの釣り場はOKだったぞ」なんてお話は厳禁です、それこそマナー違反ですね(笑)

 

さらにルアー一つにしても近年はメーカーさんも増えていて『これは使えるの?』とか悩むことも多くなっています、その際は遠慮せずに釣り場の管理者へ相談しましょう。

知らずに禁止ルアーを使うよりしっかりと許可を得て堂々と釣りを楽しみたいじゃない?

 

釣りは穏やかにのんびり楽しむのも良し、仲間とワイワイも良し、テクを磨くも良し、様々な管理釣り場があるのと同様に様々な価値観の釣り人がおります。

そのためにも施設のルールを守り、周囲に気を配るマナーを守り、常に楽しませてくれる魚を守り、管理釣り場オーナーに優しく(笑)ありたいですね!!

 

長くなりましたが、最後までお読み頂きましてありがとうございました。

 

 

皆様にとって良い管理釣り場ライフが過ごせますように・・・

 

 

Let’s!旅鱒・///

エンディング
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旅鱒1号

YouTubeチャンネル『旅鱒』の管理人。 全国の管理釣り場を巡り、釣り場紹介を軸に活動している。 これまでの釣り場訪問は100件を超え、今後も多くの釣り場をご紹介していく予定。 『初心者、女性、お子様でも楽しめる管釣り』をテーマに釣り、レジャー、ロケーション、さらには意外に知られていない管釣り飯等、気軽に楽しめる管理釣り場ライフを動画にして発信しています。 釣りの腕前自体は、自称『釣れないカンツラー』を公言し、テクニックよりもENJOY専門、管理釣り場ONLY生粋のエリアカンツラーです。

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