エリアトラウトを始める際に、必ず必要になる道具の中にリールに巻いて使用するライン(釣り糸)があります。一口にラインと言っても、色々なメーカーから様々な商品が発売されているので、正直ぱっと見で何を買っていいのかわからないと思います。
そこで今回は、エリアトラウトで使用するラインについて徹底解説していきたいと思います。どんなラインを選べばいいのか、どの強度や太さのラインを買えばいいのかこれを読めば、お店に言っても迷わず購入できるはずです。
一概にラインと言っても素材の違いから4種類に分けることができます。まずは素材によって異なるそれぞれのラインの特徴について説明していきます。
4種類のラインの中でもっとも一般的なラインがナイロンラインです。柔らかくしなやかなので扱いやすくてトラブルも少なく、伸縮性があるので、魚の急な引きでも衝撃を吸収してライン切れや魚がバレるのを防いでくれます。 ナイロンラインの比重は水よりも少し重い程度なので、水に浮くことはなく、水中にゆっくりと沈んで行きますが、ライン全体が沈むのではなく、ラインの先端についたルアーに引っ張られて先の方から沈んでいきます。
4種類の中ではもっとも吸水性が高く、吸水後はラインの強度が落ちていくため、ある程度の頻度でラインを交換する必要があります。ただし、4種類の中では最も価格が安いため、毎釣行後に巻き直してもお財布には優しいラインです。
良い点!・安い!・伸縮性が高いのでバレにくい・柔らかくてしなやかなのでライントラブルが起こりにくい 悪い点!・表面が柔らかいのでキズが付きやすい・吸水性が高いので、釣行後の長期保管は危険
表面の強度が高く、耐摩耗性に優れているラインがフロロカーボンライン(以下フロロライン)です。
表面がコーティングされているため、ライン自体が硬くハリがあり、扱いには少し注意が必要ですが、表面が傷つきにくいため、数回程度の釣行でも続けて使用が可能です。
フロロラインの比重は4種類の中で1番重く、水中に入るとライン全体が水に沈んでいきます。そのため、ボトム部分(水底)や中層域を一定層に巻いてくる釣りには向いているラインと言えます。
良い点!・表面の強度が高く、傷つきにくい・初期の伸び率が低いので、感度が高い・耐久性が高い
悪い点!・ラインが硬いのでライントラブルが起きやすい
直線での引っ張り強度がもっとも高く、耐久性に優れたラインがPEラインです。
他のラインと違い、細い繊維を編み込んで作られているため、編み込まれている本数によって引っ張り強度が変わってきますが、一般的な4本編みでも、他のラインよりも引っ張り強度があります。
そのため、同じ引っ張り強度でもライン自体を細くすることができ、結果としてキャストした際の飛距離が向上してきます。
PEラインは伸縮性が4種類の中では一番低いため、ラインへの変化がわかりやすく、感度が高いと言われています。しかし、伸縮性はほぼ無いため、使用する際には伸縮性のある別のライン(ショックリーダー)を先端に結束して使用する必要があります。
そんな細くて強度があり、飛距離もでるPEラインですが、根ズレには弱く、岩場や硬いものに擦れただけで、ラインが切れてしまう場合があります。これは細い繊維を編み込んで作られているためまとまった状態では引っ張り強度はありますが、それぞれの繊維は細く擦れには弱いため、擦れて繊維が切れると強度が落ちていき、結果としてラインが切れてしまうという事です。
良い点!・引っ張り強度が強い!・ラインが細いのでガイド等の抵抗を受けにくく、飛距離が伸びる。・価格は高いが耐久性は高いのでコストパフォーマンスに優れている。
悪い点!・根ズレに弱い。・結節率が弱いため、直接ルアーに結んで使用できない。・使用する際にはショックリーダーが必要。・風に弱い。
4種類の中では最も新しい製品で、第4のラインとして注目を集めるのがエステルラインです。
・PEラインのように伸縮性が低く感度がいい。 ・ナイロンラインよりも比重が少し重い程度で、水馴染みがいい。 ・ライン自体に針金のようなコシと張りがあり、クセが付いても軽く引っ張るだけで直せる。
といった特徴があり、他のラインの良いところ取りのようなエステルラインではありますが、その反面、表面の強度が低く傷つきやすい弱点もあります。
また、伸縮性が低いため急な引きでの負荷に耐えられず切れてしまう可能性があるので、PEラインと同様にショックリーダーを使用する必要があります。
良い点! ・伸縮性が低くPEラインなみの感度がある。 ・独特なコシと張りがあり、クセが付いてもまっすぐに戻せる。
悪い点! ・表面の強度が低く、傷が付きやすい。 ・表面にキズがあると高確率でラインが切れてしまう。 ・耐久性が低く、負荷をかけると劣化していってしまう。 ・ライン自体に張りがあるので、ライントラブルに注意が必要。
前の項では各ラインの特徴や良い点悪い点について説明しましたが、ここではそれぞれのラインをどのような用途の際に選べばいいのかについて解説していきます。
スプーンやプラグルアーなど、エリアトラウトではどのような用途にでも使用できます。正直変なこだわりがなければナイロンラインだけで十分です。
ラインが水に沈む特性を利用して、深い場所や中層域を一定層で巻いてくる場合や、軽いルアーを少し沈めて一定層で巻く際に使用します。感度がいいので積極的にアタリを取っていく掛けの釣りに向いています。
遠投して沖にいる魚を掛けたいときやボトム(底)の釣り、ミノーイングなどに使用します。最近ではクランクなどのルアーでもPEラインを使う方が増えています。
フッキングした際に、伸縮率が低いことでラインが伸びず、またラインが細い事で水の抵抗もあまり受けずにラインの先端まで力を使えることが出来るためしっかりとフッキングすることができ、感度が良いので積極的にアタリを取っていく掛けの釣りに向いています。
水分を吸収して劣化することは無いため、予備のリールに巻いておくのもありです。
ラインが水に沈むのでフロロラインと同じように、一定層を引いてくる釣りや、小さなマイクロスプーンを使う際に向いています。
ナイロンやフロロには無いような細い号数もラインナップに含まれているため、引っ張り強度は落ちますが、0.2号(1.1lb)や0.3号(1.5lb)と言った細いラインを選ぶことも出来ます。細いラインを使うことで、魚への警戒心を下げ、普通のラインでは釣れないようなスレた魚も釣ることが可能です。
感度が良く、伸びが少ないので積極的にアタリを取っていく掛けの釣りに向いています。
いざラインを購入しようとしてお店に言っても、沢山の種類があり、同じ商品でも太さの違いで何種類も並んでいるので、正直何を買っていいのかわからないと思います。
まずパッケージにかかれている情報が何を指しているのか、パッケージの見方について簡単に説明します。
写真はよくお店などで販売されているラインのパッケージになります。パッケージには商品に関する情報が必ず明記されていますので、購入時には該当の箇所を確認して購入してください。
では、それぞれの表記の意味について説明していきます。
黄色い枠の部分はラインの種類になります。
商品によって書かれている場所が異なりますが、大体はパッケージ内の商品ラベルや、裏面に記載されています。
ピンクの枠の部分にはラインの強度や太さが書かれています。
1.5lb. / 2.1lb.
lbと書いて、ポンドと読みます。ラインを直線的に引っ張ってどれぐらいの荷重に耐えられるかを示す数値で1ポンド=454gなので、1.5ポンドだと681g、2.1lbだと953gまでの重さに耐えられるということです。(逆に言うとそれ以上の負荷がかかると切れるという事ですね)
0.4号ラインの太さを表す数値です。この数値については日本釣用品工業会が定めている規格があり1号=0.165mmを基準にして、細かく規格が決められています。(釣用品の標準規格(JAFS):ナイロン糸・フロロカーボン糸・ポリエステル糸の標準直径)(釣用品の標準規格(JAFS):PE糸の標準直径)
0.106mm / Dia. 0.104mm ラインの直径になります。上記の釣用品の標準規格(JAFS)の表で見ると”0.4号の場合0.104mm”と表記されていますが、左のラインの太さは0.4号で0.106mmとなっています。これは規格に記載されている「上限・下限の直径が、前後の号柄の標準直径を追い越さないものとする。ただし、実直径は、限りなく標準直径に近付けることと」の1文にある通りで、直径には前後幅があり、標準直径に近ければ問題はないため、ラインによって実直径は変わってくるためです。
100m/ 150m
パッケージ内のラインの巻き量になります。
一般的な物は100m巻きですが、それ以外にもお得な300m巻きや150m巻などもあります。
300m巻きや150m巻きの物は、リールに下糸を巻いてラインの巻量を調整しておけば、複数回ライン交換に使用する事ができるので、よく釣りに行く方は、こちらの方がコスパ的には最高です。下巻きについては後述いたします。
覚えておいた方がいい点はlb.(ポンド)はそのラインの強度、号はそのラインの太さを示しているという事です。
同じような事を言っているように思えますが、簡単に言うと、同じ強度でも、製品によっては太い物や細い物があると言うことになります。
ラインに付いては細い方が抵抗が少なく、飛距離が上がったりする恩恵もありますので、同じ強度なら、細い方がお得な感じがあります。ただ、細いラインは価格的には高い場合もあるので、購入時にはlb.(ポンド)の表記部分を注視しつつ、あとはお財布と相談するのがいいでしょう。
このように同じメーカーの同じ素材の製品でも、商品によってlb.(ポンド)に対する太さ(号)が異なっています。
では、エリアトラウト用のラインを購入する際に、どの強度の物を購入すればいいのかですが、一般的には「3lb.(0.8号)」が標準と言われています。(ナイロンライン)
この数値を基準に考えて、軽いルアーを遠くに飛ばしたい場合には強度(lb.)は下がるけれど細いラインを選んだり、逆に大物を狙うときには強度(lb.)があって太いラインを選ぶのが皆さんがよくやられているライン選びの方法になります。
エリアトラウトでよく使われているラインの強度(lb.)は上の表のような感じになります。細いラインを使用する際にはリールのドラグ調整をしっかりやっておくことで、ラインへの負荷を軽減させることができます。いきなり細い物を使うのではなく、初めての頃は表の一番上の数字の物を選んで使用して、徐々に数値を下げていくのがおすすめです。
初めてのエリアトラウトであれば、ナイロンラインで3lb.(0.8号)の透明なカラーの物を買えば間違いはありません。
お店などのラインコーナーには10~30m位の少ない巻き量のラインが売られています。
これは「ショックリーダー」と呼ばれるもので、リールに巻いてあるラインの先端に付けることで、急な魚の引きなどの衝撃を吸収してラインが切れるのを防いでくれるラインになります。
衝撃の吸収以外にも、色の付いたカラーラインを使用している場合には、ショックリーダーを使用します。これは、色の付いたラインを使用すると、魚にラインの存在がバレて釣れないことが多いため、先端に人間の目で見てもわかりにくいクリアーな透明ラインを使用して、魚にラインの存在を気づかれないようにする意味もあります。
そこで重要になるのがラインの色についてですが、ナイロンラインやフロロラインは基本、透明なクリアカラーの為、極端に明るい色で無ければリーダーを使用しなくても大丈夫ですが、視認性を高めた蛍光カラーのラインなどを使用する場合には、リーダーは必須と思っていおいた方がいいと思います。
エステルラインを使用する場合には、色がクリアカラーであってもショックリーダーの使用をおすすめします。エステルラインはPEと同様に伸縮性が無いため、リーダーを使用しないと突然の魚のツッコミで切れてしまう可能性があります。
PEラインに関しては素材が繊維のため、クリアカラーはありませんので、リーダーとセットで使用することを前提に考えておいてください。
ショックリーダーは「フロロ」「ナイロン」どちらがいいのか?
店頭に並んでいるショックリーダーには「フロロカーボン」製と「ナイロン」製の2種類が販売されています。
エリアトラウトで使用する場合には、ルアーを一定層巻いてくる釣りになりますので、水に沈む「フロロカーボン」が主に使用されています。
「ナイロン」製の物は、「フロロカーボン」よりも伸縮性があり、より衝撃を吸収してくれますので、大きいサイズを狙う時などにはおすすめです。
ラインを購入したら、後はリールに巻き付けて釣行に行くだけ!
ここからは、ラインをリールに巻きつける際の注意点やコツについて紹介していきます。
釣具屋さんに寄っては、新しいラインを購入すると持ち込んだリールに巻いてくれるお店さんもありますが、リールへの巻き方を覚えておけば一人でもライン交換ができますので、是非覚えておいてください。
ラインをリールに巻きつける際に最も重要なのが、ある程度のテンションを掛けながら一定のスピードで巻く点にあります。テンションを掛けずに巻くと巻き終わったラインの山に偏りができ、ライントラブルの原因になります。最悪この状態で負荷がかかるとスプールが歪んでしまう場合もあるのでかなり重要なポイントです。
ラインを巻くための専用の道具もあります。これであればテンションの調節もできるので、一人でも手軽にライン交換が可能です。
中でも個人的に一番のおすすめは第一精工の「スーパーラインマーキー」です。自分も愛用していますが、これの凄いところはスピニングリールに巻く際に、巻き付けるラインも一緒に回転させることができるので、糸よれがほぼ無い状態で巻くことが可能です。(下の動画を見ていただくとわかりやすいです。)
リールにラインを巻く最初の段階として、スプールにラインを固定しますが、この際はしっかりと結んで縛り付けることが重要になります。
しっかりと結ばなかったりテープで仮止めした程度だと、負荷が掛かった際にスプールの上をラインが滑ってしまう中滑りが発生してしまう場合があり、いくらハンドルを回してもラインがちゃんと巻き取れない状態になってしまいます。
結び方については決まった結び方はありませんが、輪っかのサイズを自由に変更できるユニノット結びがおすすめです。
結び目のコブについてはそのままでも問題は無いかと思います。 結び目を隠すようにセロテープを上から貼り付ける方もいますが、セロテープによってスプールの重心がずれるという意見もありますので、ここらへんは自己責任かなと思います。
リールに寄ってはスプールに溝や結び目のコブを収納するくぼみが有る物もあります。
PEラインをリールに巻きつける際には、摩擦によるダメージを抑えるために、一度水につけてから巻きつけるのをおすすめします。
方法としては何パターンかあり。巻きつける前のPEラインをスプールごと水の中に入れて数分間つけて置く方法や、PEラインが巻かれているスプールと、リールの間で濡れタオルでPEライン自体をはさんでテンションを巻きつつリールに巻き付けていくやり方です。
上気で説明したラインを巻くための専用の道具を使用するのであれば前者の先に濡らしていく方法が便利かと思います。
また、道具を使用せずに巻くのであれば、後者の濡れタオルで挟む方法がテンションも同時に掛けられるのでおすすめです。
リールには必ず何号(lb)のラインで何メートル巻けるのかがスプールや、箱などに明記されています。
例えば3lbで100m巻けるリールに表記通り、3lbを100m巻いたとしても、実際の釣行で使われているのはキャストして飛んでいった部分だけになりますので、半分程度しか使用されておらず、スプールの下の方にあるラインはまったく使用されていない事になります。
その状態でライン交換として、最初に巻いた100mを全て捨ててしまうのはもったいないので、ラインの下の方に下巻きとしてラインを残しつつ、頻繁に使用する上の部分だけを交換する方法を下巻きによる巻き量の調整といいます。
例えば、市販されている300m巻のラインを、ライン交換の際に75m使用すれば、合計で4回も交換ができるのでかなりお得です。トラウト向けのラインは昔は100m巻が標準でしたが、最近は150m巻の物がおおく、上記の下巻きでの糸巻き量の調整で75m位に設定しておけば何かと便利です。
下巻きの方法は色々ありますが、一番簡単なのは最初にスプールに定格量のラインを巻き付け、ラインを交換する際に、75m分だけラインを捨てて、残りを下巻きとして残す方法です。この方法だと一発で決めるのは難しく、ライン交換で実際に巻いてみて少なければ、次に捨てるラインを少し残してみたり、逆に多ければ下巻きを少し捨てるなど微調整が必要になります。
もっとも確実な方法はシマノのホームページで公開されている「糸巻き量の計算ツール」を使った方法で、使用するリールの情報と使用するライン、下巻きのラインの情報を入れるだけで、下巻きを何m巻けばいいのか数値が表示されてきます。
あとはメーカーのホームページを確認して、使用するリールがハンドル1回転で何cm巻けるのか調べておき、必要な巻量の分だけハンドルを回せばほぼ狙った下巻きの量を巻くことが可能です。
シマノ糸巻量計算ツールhttps://www.shimanofishingservice.jp/support/itomaki.php
最後に、おすすめのラインを紹介していきたいと思います。
自分が釣具店で働いていた時によく売れていた物や、実際に自分で使っていたものなど、使用感も含めて紹介していきますので、参考程度に御覧ください。
サンヨーナイロン APPLOUDGT-R トラウト スーパーリミテッド 300m
ど定番のエリアトラウト用のナイロンラインです。10年以上前から定番のラインとしてよく売れていて、自分もよく使っているラインです。これが標準的なエリアトラウト用のラインと言っても過言ではないと思います。
300m巻きで75mごとにマークもついているので、ライン交換のコスパは最強です。
2lb. 0.44号2.5lb. 0.54号3lb. 0.65号
バリバス モーリススーパートラウトエリア マスターリミテッド SVG ナイロン 150m
新製法のSVG製法により、従来のラインよりも細いのが特徴のラインです。
他のナイロンと比べ、初期の伸び率が低いので、感度が良く。合わせの際にもしっかりとフッキングしてくれて、その後はナイロンの特徴である伸縮性の高さで急なツッコミの衝撃も吸収してくれるので使っていてフッキングの良さと、バラシの少なさを実感できるラインです。
150m巻きで75m地点にマークがついています。
2lb. 0.35号2.5lb. 0.4号3lb. 0.5号
バリバス モーリススーパートラウト アドバンス 100m
10年以上前から売れている定番のエリアトラウト用ラインです。
昔からGT-Rトラウトと肩を並べる定番のナイロンラインですが、GT-Rトラウトに比べてこちらの方が細く、ライントラブルも少なかったため、釣具屋で働いている頃は初心者の方にはよくおすすめしてました。
2lb. 0.4号2.5lb. 0.5号3lb. 0.6号
シーガー クレハR18 フロロリミテッド 100m
シーガーブランドの中でも最高ランクのフロロラインが「R18フロロリミテッド」です。
最高ランクの名に恥じない強度としなやかさがあり、フロロカーボンラインで張りがありながらも、しなやかさがあるのでライントラブルも少なくとても扱いやすいラインです。
トーナメントや大会に参加している人たちはこのラインを選んでいる人が多かった印象で、自分もガイドが凍りつくような気温の低い場所でマイクロスプーンでボトムを攻めたい時にはよく使用していました。
1lb. 0.3号1.5lb. 0.4号2lb. 0.5号2.5lb. 0.6号
山豊テグスファメルトラウト エリアフロロ 100m
トーナメンターの中にも愛用者の多い、定番のフロロラインです。
10年前から売れ続けているフロロラインで、トーナメンターの中にもファンの多いラインです。フロロカーボンライン特有の感度の良さはそのままに、ナイロンラインのようなしなやかさがあるので扱いやすく、ライントラブルが少ないのも魅力です。
ラインナップにある1.7lb.が他社ではあまり無い番手で、2lb.は太い、でも1.5lb.では細いと感じている釣り人に人気です。
1.2lb. 0.3号1.5lb. 0.4号1.7lb. 0.5号2lb. 0.6号
バリバス モーリスフロロカーボンライン スーパートラウトエリア マスターリミテッド VSP 100m
VSP製法で1ランク上の強度を誇るクラス最高峰のフロロラインです。
フロロカーボンラインの中でも細いのに強度があるということで人気のラインです。他社のラインと比べて、同じ強度でもこちらの方が細いので、いつも使っているポンド数でより細いラインを選ぶことが出来、逆にいつも使っている号数でポンド数を上げてより強度を上げることも可能です。
ラインが細ければ細いほど、ラインの抵抗が減り、魚に与える警戒心も減ってきますので、プレッシャーの高いエリアなどで一度使ってみるのもありかと思います。
1.5lb. 0.3号2lb. 0.4号2.5lb. 0.5号
バリバス モーリススーパートラウトエリア マスターリミテッド スーパープレミアムPE 75m
エリアトラウトでは使用者も多い定番のPEラインです。
発売自体は10年ほど前で、当時、他社からも細いPEラインは発売されていましたが、ライントラブルが少なくて扱いやすく、更に価格的にも手頃な価格だと話題になり、一気に愛用者が増えた記憶があります。
自分も当時は他社のPEラインを使用していましたが、試しに購入して使いやすかったので、現在でも号数の違いで2台使用しています。
カラーバリエーションも3色あるので、使用している偏光グラスに合わせて色を選んでみるのありかと思います。
0.15号 MAX4.5lb.0.175号 MAX5.5lb.0.2号 MAX6.5lb.0.3号 MAX7lb.
デュエルアーマード F+ Pro トラウト 150m
耐久性が高く、PEの弱点でもある根ズレに強い新世代のPEラインです。
厳密に言うとPEラインと言えるのかどうか微妙なところですが、PEラインの周囲がフロロカーボンでコーティングされているラインで、PEラインの引っ張り強度にフロロカーボンの表面の強固さをプラスした良い所どりになっています。このアーマードF+シリーズは従来のPEラインをコーティングした商品とは少し違っていて、フロロラインの中にPEが入っているような感じなのでで、よりフロロラインの感じが強くなっています。
特徴として耐久度が上がって、根ズレにも強いという点がありますが、比重が1.0あるので従来のPEよりも投げた際の風の抵抗を受けにくい点も注目すべきポイントだと思います。
0.1号 MAX4lb.0.2号 MAX5lb.0.3号 MAX6lb.0.4号 MAX7lb.
ダイワUVF プレッソ センサー+Si II 150m
エリアトラウト用のPEラインとして昔から人気のあるラインです。
PEラインの表面にシリコン塗装が施されているため、強度と滑らかさがアップしているラインで、トラブルの少なさから、PEラインの入門用として最適なラインとも言われています。
以前は75m巻きでしたが、リニューアルの際に150m巻きに変更になってかなりお得になりました。75m部分にマーキングが入っているので、2回に分けて使用できるようになっています。
0.15号 3lb.0.2号 4lb.0.3号 5lb.0.4号 7lb.
バリバス モーリススーパートラウトエリア マスターリミテッド スーパーエステル 150m
エステルラインが登場した初期の頃から販売され続けている定番ラインです。
トラウト用のエステルラインが登場した10年ぐらい前から販売されているラインで、トラウト用エステルラインの標準的な製品といえます。
出た当初は新しいラインであるエステルへの経験不足から、使い難さが先行していましたが、最近ではエステルラインの使い方がネット上にいろいろと流れていますので、使う前に一度調べてみるのをおすすめします。
1.3lb. 0.25号1.4lb. 0.3号2.1lb. 0.4号2.3lb. 0.5号
ダイワプレッソライン TYPE-E 150m
安心して使えるエステルラインとして人気のラインです。
エステルラインが登場して数年は、突然切れてしまうなど使用するには不安な要素が多かったエステルラインですが、この製品が登場したことで、エステルラインを信用して使える人が増えたと言われるほどに、扱いやすく、トラブルも少ないため、エステルラインの入門用としてもおすすめ出来る製品です。
1.25lb. 0.25号1.5lb. 0.3号1.75lb. 0.35号2lb. 0.4号2.5lb. 0.5号
ゴーセンアンサー ルミナシャイン 200m
ナイトゲームで使ってほしい視認性の高いラインです。
エステルラインの中でも視認性を重視したラインで、特殊な染料で僅かな光を集めることでライン自体が高い彩度を実現しているラインです。
ラインの視認性が高いため、ラインでアタリをとるボトムの釣りや、夜のナイターなどで活躍してくれます。
元々はトラウト用も販売されていましたが、現在は廃盤になり、ソルトウォーター向けのモデルと統合されています。
1.1lb. 0.2号1.3lb. 0.25号1.6lb. 0.3号1.9lb. 0.4号2.5lb. 0.5号3lb. 0.6号
今回はエリアトラウトで使うライン選びについてまとめてみました。
結論としては、初めてのエリアトラウトで使用するラインを買うのであれば、ナイロンラインで3lb.(0.8号)の透明なカラーの物を買えば間違いはありませんので、後はお店に言って売り場の前で該当のラインを探して、気になる製品を購入すれば問題はありません。
ナイロンライン以外にも、フロロラインやエステルライン、PEラインなどがありますが、自分の経験則で言えば、ナイロンラインだけでエリアトラウトで必要とされる釣りは何でもできますので、ナイロンラインだけ用意しておけば問題はないと思います。
今後釣りをしていく中で、ボトムの釣りをしたいからラインが沈むフロロを選んでみたり、小さなマイクロスプーンで積極的に攻めの釣りをしたいからエステルラインを選ぶなど、やってみたい釣りが出来てきた時に、新しいラインにチャレンジしてみることをおすすめします。
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元釣具屋店員だったスタッフ。好きな釣りはエリアトラウトとブラックバス。少し前は金魚釣りで室内釣り堀に入り浸っていたが、最近は近所の河川で小魚釣りに癒やされる日々。
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